平素は、文部科学技術研究費補助金(新学術領域研究)「統合的多階層生体機能学領域の確立とその応用」の活動にご支援ご協力を賜りまして誠にありがとうございます。本領域では、多階層からなる生体システムの生命原理を生物学と情報学との融合によって解き明かし、医療や創薬への貢献を目指す新しい学術領域の創成を目指しています。本領域の活動は既に後半戦を迎えましたが、これを通じて個々の研究の進展はもちろんのこと学術体系として開芽展葉してきました。

さて、去る平成25年9月28~29日、ロワジールホテル豊橋(愛知県豊橋市)にて、本領域主催の第1回若手ワークショップを開催いたしました。下記のプログラムにもありますように、大学院生等の若手研究者による研究発表に加え、各班7,8名程度の少人数グループを作ってグループで共同研究テーマとその研究計画を立案するという課題発見型ワークショップを実施しました。3日間に渡るワークショップでしたが、活発な討論や意見交換がなされ、非常に盛況な会となりました。ご参加下さった方々には改めまして御礼申し上げます。

若手ワークショップ企画実行委員会一同


  
9月28日
13:50-14:00開会のあいさつ
14:00-15:00一般講演(セッション1)座長:津元国親(阪大)、古谷和春(阪大)
  1. 分子動力学シミュレーションを用いたイオンチャネルの機能解析
              東北大学大学院情報科学研究科  城田松之
  2. 心筋細胞におけるcAMPシミュレーション
              横浜市立大学大学院医学研究科  上出剛久
  3. 筋細胞収縮モデルと血管系モデルを用いた収縮末期圧容積関係の線形性に関する数学的解析
              立命館大学生命科学部  中井翔太
  4. 心筋細胞モデルを用いた薬物作用推定システムにおけるイオンチャネル特性を考慮した評価関数の改良
              立命館大学生命科学部  髙木千歳
15:15-16:30一般講演(セッション2)座長:中條浩一(生理研)、仲矢道雄(九大))
  1. 循環器病の性差機構解明を目指した基礎的研究
              東京医科歯科大学難治疾患研究所  児玉昌美
  2. ヒト軟骨細胞モデルにおける、Ca2+透過チャネルの分子実体とその機能解析
              名古屋市立大学大学院薬学研究科  鈴木良明
  3. ß-アレスチン2による心筋梗塞後の炎症応答抑制メカニズムの解明
              九州大学大学院薬学研究院  渡 健治
  4. Kv4.2の不活性化からの回復速度はKChIP4の結合数に依存して変化する
              生理学研究所  北沢和寛
  5. 脳血管内皮細胞の細胞周期進行に対するCRACチャネルの寄与の解明
              名古屋市立大学大学院薬学研究科  鬼頭宏彰
16:45-17:45特別講演座長:山下富義(京大)
   Act Beyond Borders(越境し、行動する)
      沖縄科学技術大学院大学  北野 宏明
18:00-19:00<夕食>
19:10-20:10一般講演(セッション3) 座長:永森收志(阪大)、本間 雅(東大)
  1. ABCG5/G8・NPC1L1・NPC2の相互機能連関とコレステロールの胆汁排泄
              東京大学医学部附属病院  山梨義英
  2. 化合物-Pregnane X receptor間相互作用に関する構造活性相関解析
              京都大学大学院薬学研究科  吉田秀哉
  3. クレアチニンの腎排泄過程におけるMATE1の寄与
              京都大学医学附属病院  二村明憲
  4. 薬物誘発性肝障害における個人間差を規定する因子の探索
              東京大学医学部附属病院  池淵祐樹
20:10-21:30<意見交換会>
9月29日
8:30-9:30一般講演(セッション4) 座長:村上慎吾(阪大)、城田松之(東北大)
  1. 生体モデル内の類似性に基づいた省メモリかつ高速なシミュレーションコード生成
              大阪大学大学院情報科学研究科  吉川 禎
  2. 電気生理学と数理モデルが解明する内リンパ液高電位とK+循環のメカニズム
              新潟大学大学院医歯学総合研究科  任 書晃
  3. Automatic code generation for heart simulation: applications to cardiac electrophysiology
              立命館大学生命科学部 PUNZALAN Florencio Rusty
  4. GPUクラスタを用いた大規模生体シミュレーションにおけるCPU・GPU間データ転送の効率化
              大阪大学大学院情報科学研究科  大越雄一
9:45-11:00一般講演(セッション5) 座長:塩井哲雄(京大)、緒方元気(新潟大)
  1. A new experimental approach reveals a high Ca2+ sensitivity of TRPM4 channel and its significant implications in arrhythmogenicity
              福岡大学医学部  胡 耀鵬
  2. TRPP3チャネルにおける電位感受性機構の解明
              京都大学地球環境学堂  沼田朋大
  3. The role of RGS4 in the partial agonism of m2 muscarinic receptor
              大阪大学大学院医学系研究科  陳 以珊
  4. S4-S5 linkerとC-linker間の相互作用によるhERGチャネル機能の制御
              生理学研究所  粂 慎一郎
  5. マウス妊娠・非妊娠子宮平滑筋におけるCa2+動員機構解析
              名古屋市立大学大学院薬学研究科  松木克仁
11:15-12:15一般講演(セッション6) 座長:山下富義(京大)、大村友博(京大)
  1. C型肝炎(HCV)治療薬が関わる薬物間相互作用のin vitro実験の結果に基づく定量的予測法の検討
              東京大学大学院薬学系研究科  尾上朋弘
  2. 生きたマウスの組織内における一細胞リアルタイムイメージング
              京都大学学際融合教育推進センター  樋口ゆり子
  3. モデル生物が明らかにするトランスポートソームの構成と生理機能
              大阪大学大学院医学系研究科  村田大輔
  4. 細胞内分子ネットワークを考慮した心毒性予測
              東京大学医学部附属病院  苅谷嘉顕
12:15-13:15<昼食>
13:30-17:30>課題発見ワークショップ(セッションWS1)
「共同で科研費を申請しよう」(研究目的編)
18:30-20:30<夕食 兼 意見交換会>
9月30日
8:30-10:30課題発見ワークショップセッションWS2)
「共同で科研費を申請しよう」(研究計画編)
10:30-11:40成果発表会
11:40-11:55プロダクト優秀賞 選考・発表
11:55-12:00閉会のあいさつ